RTC2017 観戦記 前編 ただただオンライン予選を練習しているだけ編


個人的な観戦記なのでマニア向け、実際の本番の記事はファミ通が出しているのを見たほうがしっかりしてます。
ファミ通記事
これが世界最速のeスポーツだ! REALFORCE主催のタイピング日本一決定戦がすごかった【TGS2017】
https://www.famitsu.com/news/201709/29143039.html

RTC2017を放送ではなく現場で間近で見て来たなりの感想を書こうとは思っていたものの、それを書く暇があればとりあえずタイプウェル打ちこんでおこうかなという気分が続いてしまっていて書いて居なかったけどいい加減書きのこして置かないと最近物忘れも激しいし忘却の速度に打鍵速度が追いつかなくなってしまうということで、いくつかの思いついたネタごとに書いていきます。
思いつくままに吐き打ちます。


↑こんな感じにネタを書いていこうかと思います。
(なんか長くなったので、今回は俺が予選通過するまでで、前編としますが、次が後編なのか、中編なのか、前編2なのかは定かではないです)

■タイミング良くなぜか溢れ出ていたモチベについて
8月3日、なんとなくタイプウェルがやりたくなり、半年ぶりに国語Rを起動して打ち切った。
記録的には基本常用語が28秒台のZJと大したものではないが、無性に打とうかなという気分が喚起していた。
ついでに翌日、8月4日RTC2017の発表がTwitterで行われていたらしい。


それから3日後、ようやく気付くも、なんとなくやる気のなさそうな感じの発言をしてスルーしそうな雰囲気を醸し出す。
ギャラリー勢決め込んで特に大会にアクションする様子もなさそうだが、

が、理性的な部分はおいといて、そもそも何故か発表の直近に至っていきなりタイプウェルが打ちたくなっていたこともあり、モチベが燃えていた。
そもそのなぜこのタイミングで都合よく燃えたのか、原因については良く分からないが、ただでさえ劣化した化石燃料が完全に消滅する前に俺を使ってくれと気を伺い続けていたのかもしれない。
とにかく、実力的には全盛期の5〜6割程度しかない現状でも、モチベマンに変貌することに迷いは無かった。
タイミング的にもGWで集中的にやれるという、とにかく意図していない所での巡り合せ的に機が熟々と煮えていたようだった。

■『オンライン予選ワード:初見スコア[524] 見積もりボーダー[720]』&ガチ練習初日8月12日編
初見スコアは大会を知った初日に打ったもの 524pt-560WPMだったが、結局休みにならないとあまり打ちこめないのもあって、本格的に練習を開始したのは8月12日であった。


そんなの見積もりボーダー「720」の前では誤差でしかないが。
見積もった720は、健康ことわざの各ワードの長さから、今Twitterをうろうろしている、conconさんとかセレナーデさんとかエステーヌさんとかの、比較的新しい人達で活発にe-typingをしている人達から推測したもの。
これは、恐らくちょっとやりこめば680くらいは皆いくであろうと、後は期間からワード慣れしていずれ700は出す、700出せばある程度精神的に満足して詰めて伸ばすのもそう無さそうかな、というライン。ただ、ワード慣れて700を出せるポテンシャルであれば、WPMとしては730〜750程度は出る。とはいえ短文ではなく長文ワードであればノーミスを狙えばWPMは下がるし、ミスも出るだろうから、いわゆる「700ちょい」まで勢のラインを一歩上行くとなると、720がボーダーであると判断した。(200〜300が15ワードの総打鍵になるワードではなく、350〜400のワードだと個人的にはミスが膨れ上がる)
その上で、720ptをこのワードで自分が出していくのであれば、現状のどうしようもない実力的に5段階くらい殻を破らないとならないだろうなとか思いながら、練習を開始した。
ようやく打ちこめるようになった8月12日最初期の様子。
ラスト5回平均のスコアが最大でも500越えてないという絶望感、救いがあるとするならば、オンライン予選は8月27日までと、2週間の猶予があったこと。
2週間の猶予があれば、エタイアベレージ500pt以下でも練習すれば720pt出せるよねとか、思うかといえば、あんまり思わない気もするけど「やれることを期間内にどれだけ積みあげて最後は根性のとこに持ち込む」という「個人的最適解をやりきる」事に対してモチベが出ていたので、実際のスコア差は8月12日段階では全然無かった。GWつぎ込めばやれっしょ、くらいの感じで。
実際初日で、想定している5段階成長の内、1段階が進んだのもあって、予断は許せないものの現実的だな、と考えるに至っていた。(図に乗りやすい)

■そもそも想定している5段階殻破りってなんや? なんなんや! オォーン....
1段階目 必死にやって500pt出せる
2段階目 安定して500WPM後半を出せるようにする(ミスは問わない)
3段階目 意識的に600WPMの速度を荒れながらも打ち抜けるようにする。(ミスは問わない)
4段階目 良ワードの時にハマれば600WPM後半を出せるようにする。(ミスは問わない)
5段階目 何回やっても良いから700WPM台に乗せられるようにする。のっている自己判断が出来るようにする。(ミスは問わない)
(ミスは問わない)RTC2017の予選においては
(ミスは問わない)5回まで「記録を送信したら」それ以上はできなくなるというもので
(ミスは問わない)送信しなければ、結局マグレ記録をぶち込み送信OKなルールであったため(実力無くても1回だけの最高記録を出す為のやり込みと粘着だけが得意種目勢)
短期のスコアを要求するESCこみでのWPM狙い(+たまたまミス数少ない)をするには、最低でも良ワードで意識して700WPMオーバーを出せなければ話にならないため、最低限の5段階殻破りが出場に対しての前提だと、判断。

■8月13日 3段階目到達



ガチ練習二日目で600WPMoverの速度にも慣れ、かなり順調に伸びている。
そもそも段階は上がるほどに難易度が高くなる訳だが、ESC無し練習で安定性狙いの練習はそもそもストレスが少ないので疲れも少なかった。
とはいっても、食後にクレアチン摂取(高負荷時の筋持久力が上がるおまじないの粉)や、練習前後にBCAA(疲労が疲れにくくなる)や、練習後に彼女にマッサージして貰ったりと外部ブーストをかけまくっていた。(モンスターエナジーにマズイレモネード味のBCAAを混ぜるとモンスターエナジーの味が勝つ事を後に知った)
かつて引き籠ってニートしていた頃の「月単位で単一種目安定性を高める準備(引き籠り打ちこみまくり)の後、集中力とリポビタンD(に含まれるカフェイン)で疑似覚醒して、覚醒時における半自動的に導き出される『最適解を自動で打つ』状態になった上で、更に『いやこう打ったらもっと速い』という覚醒に対する介入による『神がかった調整状況におけるまぐれ』の更に一歩先の記録を出す」みたいなことは今回はしていなかった。というかもうリアルオイボレすぎて老化状況がそれを許さないのだ。だからせめてやれることをやろう。やりきって積み上げた上での「まぐれ」1回だけでいいんだ。切ないが。

■8月14日〜17日 : 3〜4段階目の間を繰り返す、足踏み状態
はじめこそ伸びが良かったものの、それから数日は
「最初30分が500〜600WPMで、打ちこみ続けているとちょっとずつ良くなって700WPMに届きかける」
というのを繰り返し、寝る度に調子がリセットされて落ち着いてまた速度が出なくなる、という循環に陥っていた。
この期間中の練習時の最大が、702pt、730WPM。
余りに伸びなさすぎてヤバいと思い、もしやここら辺が今の限界ではという判断(ビビリ)から、寝るとリセットされるならリセットされないコンディションまで回転を上げてからトライすればいいんや!となり、この日はじめてオンライン予選本番へ挑戦。
1回目 694pt 3ミス
2回目 689pt 3ミス ※2回目のほうが低いのがダサポイント
という、練習してきた実力に対してはまぁいいんだけどボーダーに対しては届かないと思えるようなスコアで、更に焦りは続いた。休みも終わっちゃうし。(実際はボーダー678ptで、1回目から通過していた…)
ちなみに、昼寝してる最中、彼女が気を利かせて延々と丹念に手を揉んでくれていたらしい時だけは、寝た時の調子リセットが発生せずに異様に調子が良かった。当時は起きた時に「あれ、指めっちゃ動く。やべぇタイピングの練習続けてきたおかげで、新陳代謝も復活して回復力も上がったぜ!!」とか思いながら打っていた。その後揉んでいたことを聞かされて、十年以上色々な調子の調整試して来たけど、その中でも最上位クラスに効果が高い調整方法が個人じゃ出来ないという虚しさと、更なる技を会得した感じがなんともいえなかった。

■8月20日 5段階目到達 オンライン予選ワードガチャ編
けっこうな疲労がたまっていたため、8月19日はしっかり何も打たずに休んだ。(ワード読んで脳内タイピングはした)
以前の現役時であれば、疲労の為に打たずに休む、という行為中もとにかく打つ事ばかり考えたりで無駄に精神を摩耗していたのだが、今にいたっては「手疲れてるし練習休めるぜヒャッホイ」くらいに思ってゲームを遊んでいられるようになったので、根性値は下がったものの効率的な手段をこなしていくこと自体は経験値アップしているな、と感じた。
この頃から、その日エタイをやりはじめればすぐに650WPM前後は出るようになっていたものの、ある程度打ちこまないと700WPMには乗らなくなっているというのを受け入れて、練習でWPMを稼げるようになったタイミングでオンライン予選ワードガチャをする、疲れてきたら休んでから練習してペースを上げてオンライン予選ワードガチャ、というのを繰り返していた。
ちなみに、この8月20日が練習における一番良い記録を出した日でもあった。(その後、練習ではそれ以上のスコアは出せなかった)


ボーダーを720に設定しておいて、1pt下になるというのが余計に焦りを加速させていた。といっても、入力文字数が少ない&打ちやすいとかいうのは800WPMとか狙うんじゃなければ個人的には向いている文字数なので、良ワード引いた感はあった。
そうした状態の中、8月20日オンライン予選には2回登録した。

3回目登録 702pt 1ミス
4回目登録 699pt 1ミス ※焦ってその日2回挑戦してもスコア下がってる

ガケップチである。

目標としていた、
5段階目 何回やっても良いから700WPM台に乗せられるようにする。のっている自己判断が出来るようにする。(ミスは問わない)
という状態に、練習状態であれば到達することはできたが、そこから本選において「速度が乗ってきたワードの時に正確性」を重ねてスコアを出すことが、思っていた以上に出来なかった。
家で同じ環境で、なんなら何度も挑戦できるのに、登録回数が限られている&ESC(再読み込み)時にWPM等が見られないというのが、想像以上に引きこもり練習だけ地道で特に外で何もやらないタイパーにとっては、たかがオンライン予選においても緊張の理由になってしまうのだ。
残る土日タイミングは1度のみ26日、27日。そして残る登録回数は1回。
届くか、ボーダー(と思っている)、720

■8月27日 RTCオンライン予選、最終日
8月26日土曜日は数回打ってからは完全休養。
平日中もちょろっとやっていたものの、20日にやり込んで溜まった疲労は、仕事をしていると抜けきらず、それであるならば回復日に当てたほうが良いという判断をしていたようだ。
オンライン予選最終日、8月27日。
この日に関しては練習時もESCを行い、自分のコンディションを判断していく。
モンスターエナジーにBCAAを混ぜ飲みながら、徐々にカフェインが浸透し、打鍵圧が高まる。
練習で720WPMを確認した段階で、オンライン予選ワードガチャへ移行。
数十分打ちこむも、速度が出る時はミスが出てしまい、ワードが良くて正確性も出ている時は速度が出ない。
こんなんじゃ「こんあn」って感じだった。
緊張してうてねぇ、つれぇ、きちぇ、いやー俺ってタイピング結構やってきたけど、最後に必死になるタイミングでこのオチになってたまるかよ、と思いながら「緊張をコントロールする術」を、
俺は、
ググった。「心拍数 集中力」の検索結果 約 183,000 件 (0.32 秒)
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%BF%83%E6%8B%8D%E6%95%B0+%E9%9B%86%E4%B8%AD%E5%8A%9B&oq=%E5%BF%83%E6%8B%8D%E6%95%B0%E3%80%80%E9%9B%86%E4%B8%AD%E5%8A%9B

一番上にあるURLを開いた
以下、引用文


アスレチックトレーナーのブログ 「集中力を高めるために」
http://blog.livedoor.jp/bullfighters2/archives/65824709.html
どのようにして最高の集中力に持っていくようにするのか?
やはりこれも練習です。
試合前のアップもそうですが日ごろから簡単に練習することができます。
それは感情、心拍数と深く関係のある『呼吸』です。
〜心を高揚させる呼吸法〜
とても速いリズムで行うものです。
1秒に1回くらいの速い呼吸を20〜50回連続で行います。
EX.2 瞬間的に反応するために、フッフッフと短く呼吸しながら足踏みをする。

おお、それっぽい。
なんか超興奮して心拍数上げて、ワンチャン狙えそう。
やるべ。


やったぜ。
↓後に届いたラスト記録の内訳
スコア:734
WPM:741.09
入力文字数:366
ミス入力:1

結果、オンライン予選本番で2017シーズンベストを出す事に成功。
実際のところ、打っている最中は「訳わからんうわあああああおらああああああクソワードだけど長いやつきたうっとけおらあああああ加速ワードこねええええ短いクソワードきたあああでも速くて上手にうちきれたあああああああもうとまれねええええ打ち切っちまううおああああああいマシしかねぇえええええ」みたいな感じになっていた。
じだんだしながら短く呼吸しまくって心拍数ドックドクの状態で無理やり打ち切ったら、やっぱり速度でてミスもコントロールしきれた「まぐれ」記録「734pt」は予選における4位のスコアとなった。
たった1回の「まぐれ」だが、今回のルールにおいては結果的に後に優位を得られる順位を獲得することに成功したのだった。
まぐれの1発くらいなら狙って出せるってもんよ、というのはタイプウェラーの常識である。
練習中、なんども「大会があるからってこれの為だけに練習をわざわざするようじゃ、そもそもダメなんだよなと思っていた。
かつてぷんだだって毎日パソ勝って『練習してない(日頃からタイピングに取り組んでいるからこれの為だけに練習という感じじゃないだけで練習はしてるが故の発言)』とかいうやってたし、ほんとそれ、復帰してやってるようじゃダメなんだよ日頃からやってないとなと。
こうしてボーダーと予測して目標にしていた720ptを越えて満足していたら、後の結果発表ではボーダー678ptである事を知って「最初のでこえとるやんけ!」とやりすぎ感を覚えたのだった。といってもRTC2017あったらそれこそ同一ワードならボーダー750越えてくるとは思っているのでそれに備えてギャラリーできるようにしておきたいとは思っているが、1年続けられなければ意味もあんまりない。

オンライン予選スコア上位13名(本選出場者のみ)
1 miri 851
2 paraphrohn 740
3 テル 740
4 RF106S 734 ←これがおれ
5 のん 726
6 やだ 714
7 permil 702
8 セレナーデ☆游騎 699
9 珠 694
10 Concon 691
11 リアフィ 681
12 pizzapotato 681
13 ヨッシー 678

次回、「出揃う決勝進出者,ギャラリー視点からの下馬評」「なんか予選で燃え尽きてたわ・・」のRTC2017観戦記 中編 忘却の速度に追いつかてすべてを忘れてしまう前にレポります。